野放図メモ。

根ガティブな腐女が野放図に書き散らかすメモです。

わたしとわたしの腐歴と。

突然ですがここで少し、わたしの個人的な嗜好歴を振り返ります。
 
まだ純情で何かを勘違いしていた●●生時代、一冊のBL小説と出会いました。
それは角川ルビー文庫から出版された、少女小説のように甘くてふわふわとした作品でした。
もちろん過激なセックス描写など描かれてはおらず、キスシーンが最高の盛り上がりとして描かれるソフトな作品です。
性別が男性同士というだけで、どうしてこんなにも愛おしくなるのだろう。
同性に恋をしたふたりの内面的な葛藤と、周囲の目を遮断しなければ触れあうこともできない閉塞感、切なさに、文字通り酔いました。
 
そこからの転落はほぼ自由落下。
なけなしのお小遣いを書籍に費やして商業BLを読み、友人と貸し借りして、手の届く範囲すべてのBLを貪りました。
当時はネットも普及していない時代ですから、書店と図書館で手に入る情報がわたしたちの全てだったのです。
その様子を後に友人と、
「あの頃のBLって昔でいうお砂糖くらい貴重だったよね」
などと頷き合ったことがあります。
 
そんなこんなで立派な腐女となったわたしは、社会人になって自由なお金を手に入れ、順調にBL漫画を買い漁る生活をしておりました。
 
ドラマCDとの出会いは、そんな社会人生活の中でだったと思います。
ただ当時のドラマCDのクオリティって、お世辞にも高いとはいえず。
聴いていてあまりにも恥ずかしいので、数枚だけで自分には合わないのだと判断し、いったんBLCDからは離れました。
今にして思えば、物語やキャラクターにリアリティを感じられる作品に出会えていなかったんだと思います。
 
次に目を付けたのが、可愛い男の子が可愛い男の子とキスしている動画です。

未だに正確なところがわかっていないのですが、ヨーロッパで一部流行していた「EMO」と呼ばれるファッションの少年(に見えた)が、おふざけでキスをしている動画がyoutubeニコニコ動画にたくさんありました。

回りを囲んで撮影する友人たちがキャーキャー騒いでいるようなおふざけから、自宅のベッドでふたりきり、据え置きカメラで自撮りしたものまで様々。

関連動画を辿り、お気に入りをブックマークしては見返すのが楽しみでした。

 

その関連動画にあるとき、日本人のイケメン男性ふたりがイチャイチャしているサムネイルが表示されました。

おっ、何だこれ。試しにポチ。

再生されたのは、つまりゲイビのオフショットでした。けれど当時のわたしにはそれが何なのかがわからず、とにかくそこにアップロードされているだけ動画を探しまくり、ついにリアルに日本の男性同士がキスしている映像と出会ったのです。

 

ドラマや映画とは違う。ファンサービスとして撮影されたオフショットは、ゲイビ男優さんとはいえ演技でなくリアル。

誰かに指示されたわけではない、男性同士のナチュラルなキスシーンを見たときの興奮が忘れられません。

 

短く切り取られ、最低限のタイトルしか付いていない動画から、限られた情報を頼りに調べまくりました。

こういうときオタクの検索能力って遺憾なく発揮されるよね。

ほら、オタクって好きなものへの知識欲がハンパないから。

 

そんなこんなでたどり着いたのが、あるゲイビデオメーカーのサイトでした。

まぁぁあああ並ぶイケメン。

おかねのために同性とセックスするイケメンがこの世にはこんなにいるのかと。

もちろん目当ての男優さんも発見。

ドキドキしながら無料サンプルをポチ。

 

いたーーーーーーーー!!!!

実在したーーーーーーーー!!!!

 

好みの男性が他の男性とセックスしている。

喘いでいる!

腰振ってる!!

モザイクかかってる!!!

 

会員登録からの注文というコンボを華麗に決め、こうして数日後には推し男優さんのフルムービーが手元に届くこととなったのでした。